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殺人エレベーター

東京都港区のマンション「シティハイツ竹芝」で、高校2年の市川大輔さんが、エレベーターを降りようとして、突然動きだしたエレベーターと天井の間に挟まれて死亡するという事故が発生しました。

私は、この事故の記事を見たとき、自分の目を疑いました。
エレベーター設備を知っている人から見れば、「ありえない事故」だからです。

エレベーターは、マンションで唯一、人命を預る設備です。
故に、エレベーターには、二重三重の安全装置が装備されています。

ドアが開いている間は、物理的に安全スイッチが遮断されているため、カゴを上下させようとしても、通電しない(電気的に遮断されている)はずです。
それが、ドアが開いたままカゴが上がり始めたのですから、「ありえない事故」なのです。
昨年の夏、頻発した地震で、多くのエレベーターで閉じ込めが発生したのは、この安全スイッチが地震ではずれたままになってしまい、電気的に動かそうとしても動かない状態だったのです。エレベーターは、安全が確認できない場合は、基本的に動かないものなのです。(過去の記事をご参照ください。
安全装置が付いてなかったとは考えにくいので、すると、電気的に遮断されていても物理的に動き出す原因とは・・・
これは私見ですが、駆動部にあるブレーキの保持機能が著しく劣っていたために、2人しか乗っていないカゴより、つりあい重りの方が重くて、カゴがするすると上がり始めた、ということでしょうか。

とにかく、原因究明はそんなに時間がかからないでしょう。
問題は、責任の所在です。

このエレベーターのメーカーは、シンドラーエレベータという外国企業です。
世界2位のシンドラーも、国内シェアは僅かです。
国内メーカーなら、逃げ場がないので、築いた信頼を守ることを重視するでしょう。
外国企業は、何を言い出すか分かりませんし、日本を撤退することも考えられます。

このエレベーターのメンテナンス会社は、エス・イー・シーエレベーターという独立系保守会社です。
SECは、どこのエレベーターでもメンテを請け負う独立系の中でも元気のいい会社ですが、「規定の保守はやっていた」がお約束で、恐らく責任はとらないでしょう。

そして、所有者は港区。

おそらく、責任のなすりつけ合いになる気がします。

エレベーターメンテナンスは、単なる注油や清掃ではなく、マンションで唯一人命を預る設備の安全確認をする必要があるから点検が義務付けられており、所有者は「高い」と思いながらも管理を委託しているのです。
市川大輔さんのご冥福をお祈りします。
今回の事件が、根本から解決することを望みます。

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テーマ : 今日の出来事
ジャンル : 日記

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とんでも無い話です

まずは、被害者の方のご冥福を心よりお祈りします。

不動産投資に関わる者として、その責任の重さを改めて感じます。
AMの立場からすると、メンテナンス業者が異常無しと報告していたとすれば、実際問題としてどうすることもできないと思います。
(もっとも、報道によると過去2年間にトラブルが頻発していたようなので、所有者である区が問題を認識していなかったとは考えにくいですが。)
いくらメンテ業者に点検を委託しているとしても、民法上工作物の所有者は無過失責任を免れませんので、これがもし自分たちの保有している物件だとすれば大変なことです。
二度とこのような悲劇が起きないようにするためにも、事故原因の究明を進めて欲しいと思います。

責任追求も当然ですが。。

被害者の方のご冥福を心よりお祈りします。

願わくば、好景気の恩恵として、こういった事故を防止するための質の向上に循環していってほしいものです。。

Precious Worksさん、コメント,TBありがとうございます。
「エレベーターは人を殺さない」と信じて疑わなかっただけに、今回の事故はすごくショックです。
私がおつきあいしているメンテナンスエンジニアには、その道30年の大ベテランさんもいますが、話していると「俺がその品質と信頼を保ってきた」という誇りを感じさせてくれます。業界、そういう人たちばかりではないということです・・・
責任問題は、しばらく展開をみまもりたいです。

Aさん、コメントありがとうございます。
シンドラーがどういう設備を納めていたのかはわかりませんが、国内メーカーの設備は、過剰なくらい安全装置が付いています。やはり、原因究明と責任追及が焦点になるでしょう。
今回の原因が、今までの安全基準では防げなかったと判明した場合、国土交通省がすぐに動くでしょう。その場合は、Aさんがおっしゃるとおり、好景気の恩恵で、最新技術を開発して欲しいですね。

TB御礼

TBありがとうございます。
ホントにありえない事故ですね。
新興の意欲ある企業には悪いのですが、設計者は信頼性やアフターサービスを重視して、通常上位3位以内のメーカーを特記します。
官庁工事ではなおさら・・・。
ところが稀に役人の方から「このメーカー入れておいて」と指示される事があり、ご丁寧に営業担当者を紹介される場合も・・。
そんな時は議事録に「◯△氏の指示により」と記入するのですが、判子を貰う時に削除を要求されます。
裏があるんでしょうね・・・・・。
民間のデベロッパーでは日常茶飯事ですが(;´▽`A``

同じメーカーでトラブルが・

殺人エレベータは、シンドラー社製で別なところでも不具合が発生しているようです・・
不具合が発生するのは、ある程度仕方がないことでも死亡事故となると・・
エレベータに乗る前には、必ずメーカーを確かめましょう?乗ってから気づいた人は・・

archtさん、コメントありがとうございます。
>裏があるんでしょうね・・・・・。
いろいろあると思いますが、それに巻き込まれるのが一番イヤですね・・・

pika2さん、コメントありがとうございます。
メーカーの責任かどうかは、原因究明を待ちたいと思います。
我々も建物の運営管理をする者として、過去の不具合の報告を見逃していないか、担当物件について再チェックしているところです。

はじめまして。

とても真摯な記事だと思いました。
「殺人エレベータ」で検索して来たのが恥ずかしい気分です。
今後、この件の続報とコメントを是非お願いします。

chacoさん、ありがたいコメントありがとうございます。
新聞等で、少しずつ真相が明かされつつありますが、もし真実だとすれば、シンドラー製品の品質に疑問を感じずにはいられません。もう少し様子を見て、続報したいと思っています。
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プロフィール

トゥイーク

  • Author:トゥイーク
  • 居住地:東京
    職業:収益不動産の管理
    特技:スノーボード
    資格:
    ・不動産証券化マスター
    ・ビル経営管理士
    ・宅地建物取引主任者
    ・管理業務主任者
    ・マンション管理士
    ・フィナンシャルプランナー
    ・建築設備検査資格者
    ・特殊建築物調査資格者
    ・昇降機検査資格者
    ・消防設備検査資格者
    ・証券外務員(1種,2種)
    ・損害保険募集人資格
    ・生命保険販売資格
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